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神経を残す治療

抜歯するしかないと言われた方も、一度ご相談ください

末期的状態の歯周病や根尖病変の歯は抜歯するほかありません。しかし、適切な根管治療(根の治療、歯内療法とも言います)を受ければ助けられる歯が抜歯されている例が多いのも事実です。当院では根管治療にマイクロスコープを使用した丁寧な根管治療を行います。「根の治療をしたにもかかわらず腫れがひかない、痛みがとれない」、「抜歯と言われたけれど、歯を残せる可能性はないか一度見てほしい」など、お気軽にご相談ください。

歯の神経をとることのデメリット

むし歯や外傷により、歯髄(歯の神経)が露出すると神経が死んでしまうリスクが高まります。神経が死んでしまうと歯の寿命は短くなります。 以前は歯髄が露出すると神経が死んでしまうとされており、神経を取る処置(抜髄)を行うのが慣例でした。
歯髄を保存したい最も大きな理由は、神経のなくなった歯(失活歯)は歯根破折を起こしやすく、生活歯(神経の生きている歯)に比べ、寿命が短い傾向にあるからです。特に奥歯では失活歯は生活歯より7.4倍、歯を失うリスクが高くなると言われています。歯根破折を起こしやすい失活歯にできるだけしないためにも、歯の神経をできるだけ温存する治療を行うことが必要です。

できるだけ神経を残すための当院の取り組み

根管治療にマイクロスコープを使用

お口の中はとても暗く、根管は非常に狭い場所です。歯の内部の神経の通り道である根管は、実に複雑な構造をしています。通路が二またに分岐していたり、亀裂があったりします。そうした細かい構造は、肉眼で手さぐりではなかなか把握できるものではありません。
虫歯の治療で神経を取った際に、神経の一部が残ってしまっている場合や、神経を取った後の患部の感染防御が不十分な場合、根管を見逃した場合など、歯の中に細菌が多く残ると炎症を引き起こし痛みが長引くことがあります。
このようなリスクを抑えるため、当院では根管治療の際マイクロスコープと呼ばれる、視野を通常の8〜20倍に拡大できる顕微鏡を使用します。マイクロスコープを使用すれば、目視とは異なり感染部分を見逃すこともなく、より正確な治療を行うことができます。

ラバーダムで唾液や細菌の侵入リスクを抑える

ラバーダム防湿法とは、治療する歯のみをゴムのシートで隔離し、唾液や浸出液などの細菌が入らない、器具の誤飲などを防ぐために行う治療方法です。

お口の中には多くの細菌が繁殖し浮遊しています。もちろん唾液の中にも多くの細菌がいます。
唾液や浸出液が、根の治療中に根の中に侵入してしまうと感染を広げて治療の治りを悪くしてしまいます。
根の治療を無菌処置で行うために必要な治療方法がラバーダム防湿法です。

歯髄温存療法について

神経(歯髄)を取る治療が主流だった頃とは違い、現在ではむし歯の進行状況に応じて歯の神経を温存しながら治療を行うことが可能になりました。
歯髄温存療法とは、虫歯や感染が見られる歯髄の感染箇所のみを除去し、MTAセメントという特別な歯科材料で残った歯髄を覆い保護する方法です。MTA(Medical Trioxide Aggregate)セメントは、ケイ酸カルシウムを主成分とした歯科材料です。歯髄の細胞を活性化させる、象牙質の再生を促すなどの効果を発揮します。
当院ではマイクロスコープを用いた精度の高い歯髄温存療法治療に取り組んでいます。根管部まで進行してしまった場合でも極力歯髄を抜かずに、歯髄を保護・温存し守ります。

歯髄温存療法のメリットとデメリット

Meritメリット

  • 歯の神経をとらずに治療できるため、将来的に歯が長持ちします。
  • 処置時にマイクロスコープやラバーダムなどを使用するため精密な治療が可能です。
  • 必要最低限だけ歯を削るのでご自身の歯を多く残すことができます。

Demeritデメリット

  • 進行度によっては歯髄を残すことができない場合もあります。

歯髄温存療法の治療の流れ

  • Step01

    精密検査

    お口の中の写真・レントゲン写真など、診査・診断に必要な検査を行います。

  • Step02

    う蝕検知液で染色

    健全歯質は削らずに虫歯だけを確実に取り除くために、う蝕検知液で虫歯箇所を染めます。

  • Step03

    虫歯部分を除去

    麻酔をして、虫歯の部分を丁寧に取り除いていきます。当院ではマイクロスコープを用いた精密な治療や、ラバーダム防湿での二次感染予防を行っています。

  • Step04

    MTAで歯髄露出部分を封鎖

    生体親和性がたかく封鎖性能の良い、MTAセメントを用いて露髄部を直接封鎖します。

  • Step05

    CRや被せ物を装着

    最終的な詰め物の治療を行い、歯を形成し、装着したら完了です。詰め物には保険適用のものから、セラミックなどの自由診療のものまであります。

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